モルテンリフティングボールの種類と選び方|小中学生の自主練に活かす使い方

日本人男性が使うリフティングボール練習 練習メニュー

モルテンのリフティングボールは、小学生・中学生年代の自主練でよく使われるトレーニング用ボールです。通常のサッカーボールより小さく設計されており、ボールの芯を正確に捉える感覚を集中的に磨くことができます。種類が複数あるため、どれを選べばよいか迷う保護者の方も多いでしょう。

モルテン公式案内では、リフティングボールをゴム製とヴァンタッジオ(人工皮革縫い)の2系統に分類し、それぞれ初心者向け・上級者向けの展開があります。サイズや重さが異なるため、お子さんの技術レベルと練習目的に合わせて選ぶことが大切です。

この記事では、モルテンリフティングボールの全ラインナップのスペックを整理したうえで、小中学生年代に合う選び方、日々の自主練への活かし方、室内で使う際の注意点まで、順を追って解説します。

モルテンリフティングボールの種類とスペック一覧

モルテンのリフティングボールには、素材や大きさの異なる複数のタイプがあります。大きく分けると「ゴム製2タイプ」と「ヴァンタッジオ(人工皮革)3レベル」の計5種類です。それぞれのスペックを把握してから選ぶと、購入後のミスマッチを防げます。

ゴム製2タイプ:LBN15とLBH18の違い

モルテンのゴム製リフティングボールには、ノーマルタイプ(品番:LBN15)とヘビータイプ(品番:LBH18)の2種類があります。どちらも日本製で、リフティングマニュアルが付属しています。

LBN15は直径約15cm・重量230〜250gで、上級者向けの設定です。通常の4号球(直径約20.5cm・重量350〜390g)と比べてひと回り以上小さく、ボールの芯を外すとすぐに軌道が乱れるため、精度の高いタッチを継続的に求められます。メーカー希望小売価格は税込3,630円です(※最新価格はモルテン公式オンラインショップでご確認ください)。

LBH18は直径約18cm・重量410〜430gで、サッカーボール5号球と同等の重さを持つ初心者向けの設定です。重さが通常のボールに近いため、試合ボールとの感覚的なギャップが生まれにくいという特徴があります。メーカー希望小売価格は税込4,070円です(※最新価格はモルテン公式オンラインショップでご確認ください)。

【LBN15とLBH18のスペック比較】
LBN15(ノーマル):直径約15cm/重量230〜250g/上級者向け/日本製
LBH18(ヘビー):直径約18cm/重量410〜430g(5号球と同等)/初心者向け/日本製
いずれもゴム素材・リフティングマニュアル付き

ヴァンタッジオシリーズ:LEVEL1〜3の段階展開

ヴァンタッジオリフティングボールは人工皮革をミシン縫いで仕上げたタイプで、LEVEL1・LEVEL2・LEVEL3の3段階展開です。LEVELが上がるほどボールが小さく・軽くなり、操作難易度が高まります。

LEVEL1は直径約18cm・重量約330g、LEVEL2は直径約16cm・重量約250g程度(※各販売店の商品情報による。最新スペックはモルテン公式オンラインショップでご確認ください)、LEVEL3は直径約14cm・重量約170gです。素材が人工皮革のため、ゴム製より手触りや感触が通常のボールに近く、段階的にステップアップしていけるシリーズ構成になっています。

市場価格は各LEVEL2,420円前後が目安です(※価格は変動します。購入前に各販売店またはモルテン公式オンラインショップでご確認ください)。

通常のサッカーボールとの比較で理解する位置づけ

日本サッカー協会(JFA)の推奨によると、小学生(全般)は4号球、中学生以上は5号球が試合の基準サイズです。4号球の直径は約20.5cm・重量350〜390g、5号球は直径約22cm・重量410〜450gになります。

モルテンのリフティングボールは、試合球より小さく・または同等の重さに設計されたトレーニング専用器具です。ゴム製のため空気が抜けにくく、メンテナンスの手間がほとんどかからないのも特徴です。「試合ボールの正確な代替」ではなく、「ボールの芯を捉える感覚を集中的に磨くための器具」として位置づけると使い方が整理しやすくなります。

  • 4号球(小学生用):直径約20.5cm・重量350〜390g
  • 5号球(中学生・高校生以上):直径約22cm・重量410〜450g
  • LBH18(初心者向けリフティング):直径約18cm・重量410〜430g(重さは5号球相当)
  • LBN15(上級者向けリフティング):直径約15cm・重量230〜250g
  • ヴァンタッジオLEVEL3(上級者向け):直径約14cm・重量約170g

小中学生年代に合う選び方の基準

モルテンリフティングボールをどのタイプから始めるかは、技術レベルと練習目的によって変わります。「なんとなく有名なものを購入する」と、難しすぎてモチベーションが下がるケースもあるため、選び方の基準を整理しておくとよいでしょう。

リフティング初心者・始めたばかりの小学生に向いているタイプ

リフティングをまだ安定して続けられない段階のお子さんには、大きめ・重めのボールが向いています。ボールが大きいほど芯を捉えやすく、少しズレた当たり方でも軌道が安定しやすいからです。

モルテンのゴム製では、LBH18(直径約18cm・重量410〜430g)が初心者向けに分類されています。重さが5号球と同等なので、「通常ボールを蹴る感覚」に近い状態で練習できる点が利点です。ただし小学生低学年(1〜2年生)にとっては5号球相当の重さはやや重い場合もあります。保護者の方がボールを持って重さを確認してから判断するとよいでしょう。

ヴァンタッジオシリーズであれば、LEVEL1(直径約18cm)から始めるのが自然なステップです。直径はLBH18と同程度ながら人工皮革素材のため足への当たり感が通常ボールに近く、段階的にLEVELを上げていける構成が学年をまたいだ使用にも向いています。

ある程度リフティングができる小学生・中学生に向いているタイプ

リフティングが50〜100回程度安定してできるようになったお子さんには、やや小さめ・軽めのボールでさらに精度を上げる練習が有効です。小さいボールは芯がズレたときにすぐ軌道が乱れるため、一打一打への集中度が自然に高まります。

ゴム製のLBN15(直径約15cm・重量230〜250g)は上級者向けの分類で、通常の試合ボールよりかなり小さくなります。ヴァンタッジオであればLEVEL2からLEVEL3への移行が技術の目安になります。中学生年代でボールタッチの精度をさらに高めたい場合は、LBN15やヴァンタッジオLEVEL3を自主練に組み込む方法があります。

選ぶときに確認したいポイントまとめ

タイプ選びに迷う場合は、次の3点を確認すると判断しやすくなります。まず、現時点でリフティングが何回程度安定して続けられるか。次に、屋外・室内のどちらで主に使うか。そして保護者が実際に重さを手で確認できるかどうかです。

ゴム製は日本製で耐久性があり、屋外・室内どちらでも使いやすい素材です。人工皮革のヴァンタッジオは感触が通常ボールに近い半面、屋外の砂や土での使用が長期間続くと摩耗が進む場合があります。使用場所の条件も選び方の一つの軸になります。

【タイプ選びの目安】
リフティング初心者・回数が安定しない:LBH18またはヴァンタッジオLEVEL1
50〜100回程度安定してできる:LBN15またはヴァンタッジオLEVEL2
100回以上・さらに精度を高めたい:ヴァンタッジオLEVEL3
※重さの感覚は体格・学年によって異なるため、購入前に手で確認するとよいでしょう

自主練で効果を出すための使い方と練習ステップ

リフティングボールを購入しても、使い方を整理しておかないと「ただボールを蹴っているだけ」になりやすいです。技術の向上につながる練習の進め方を段階的に整理します。

ステップ1:片足から始めてボールの芯をつかむ

リフティングボールの種類と練習方法

最初は利き足だけを使い、ボールを一度軽く蹴り上げてキャッチする「1回キャッチ」から始めます。大切なのは、足のどの部分でボールのどこを蹴ったときにボールが真上に上がるかを確かめることです。

インステップ(甲の部分)でボールの中心より少し下を蹴ると、ボールが真上に上がります。ボールが斜め方向に飛んでしまう場合は、足の角度かボールを当てる位置がずれているサインです。最初は1回ずつ確認しながら進めることで、「芯を捉えた感覚」が身につきやすくなります。

ステップ2:連続回数を増やしながら軸足の使い方を整える

芯を捉える感覚がつかめてきたら、連続回数を目標に練習を進めます。このとき意識したいのは蹴り足よりも軸足の使い方です。軸足を柔らかく曲げ、膝でクッションをつくるようなイメージで立つと、連続してボールをコントロールしやすくなります。

背筋を伸ばし、視線はボールに向けたまま練習します。慣れてきたら視線を少し前に上げながらリフティングを続けることで、試合中の周囲確認に近い感覚も養えます。1日5〜10分の短い時間でも、毎日続けることで回数は着実に伸びていきます。

ステップ3:両足・ボレーキャッチで応用力をつける

片足リフティングが安定してきたら、利き足・逆足を交互に使う両足リフティングに挑戦します。逆足は最初は1〜2回ずつから始め、無理に回数を追わずに「逆足でも芯を捉えられた」という感覚を積み重ねることが先決です。

さらに発展した練習として、蹴り上げたボールをボレーでキャッチする(ひざ・もも・あしのどこかで止める)練習を組み合わせると、試合でのトラップ動作に近い感覚も鍛えられます。ただし、あくまで通常の試合ボールを使った練習も並行して続けることが大切です。リフティングボールだけで練習を続けると、通常ボールを蹴ったときに「大きく感じてコントロールしにくい」という感覚が生まれる場合があるため、週に数回は4号球や5号球での練習も交えるとよいでしょう。

ステップ練習内容目安の到達基準
ステップ1利き足で1回蹴りキャッチ真上に上がるようになる
ステップ2利き足連続リフティング50回以上安定
ステップ3両足交互・逆足リフティング逆足で10〜20回連続
ステップ4ボレーキャッチ・止め蹴り通常ボールでも芯が捉えられる

室内で使うときに知っておきたい注意点

リフティングボールは室内での自主練に活用しやすいサイズですが、使う場所や方法によってはいくつかの注意点があります。集合住宅や壁との距離が近い環境では、特に確認しておくとよいポイントがあります。

床の傷・騒音への対策

ゴム製のリフティングボールは弾性が高く、床に落ちた際の音や振動が出やすいです。集合住宅やフローリングの部屋では、ジョイントマットやヨガマットを敷くことで床の傷と階下への振動音を軽減できます。1.5m×2m程度のスペースにマットを敷くだけでも効果があります。

特にLBH18(重量410〜430g)は5号球と同等の重さがあるため、落下時の衝撃が比較的大きくなります。マンションや集合住宅でLBH18を室内使用する場合は、時間帯と防音対策に注意が必要です。

スペースの目安と安全な使い方

リフティングボールは通常ボールより小さいため、狭いスペースでも練習しやすいのが特徴です。ただし、ボールが想定外の方向へ飛ぶことはあります。周囲に壊れやすいもの(ガラス製品・家電)がない場所で練習するか、練習スペースを決めてから始めるとよいでしょう。

玄関・廊下・リビングの一角など、天井との距離が確保できる場所が向いています。天井が低い場合は、あまり高く蹴り上げず、低めのコントロール練習(膝・もも使いを含む)に切り替える方法もあります。

ゴム製ボールのメンテナンスと保管

モルテンのゴム製リフティングボールは空気補充が不要なタイプのため、普段のメンテナンスはほとんどかかりません。使用後は水分・泥を拭き取り、直射日光の当たる場所や高温になる車内への放置を避けることで、素材の劣化を防げます。

人工皮革のヴァンタッジオシリーズはバルブから空気を補充するタイプです。使う前にボールの硬さを確認し、柔らかくなっている場合は空気を足してから練習を始めると、適切な弾みでトレーニングできます。空気圧が高すぎるとボールが跳ねすぎて初心者には扱いにくくなるため、少し柔らかめから始めるとコントロールしやすくなります。

  • ゴム製(LBN15・LBH18):空気補充不要・使用後は拭き取り・直射日光・高温を避けて保管
  • ヴァンタッジオ(LEVEL1〜3):バルブあり・使用前に空気圧確認・空気は少し柔らかめが初心者には扱いやすい
  • 室内使用時:マット敷き推奨・天井高を確認・周囲の物を整理してから練習

リフティングボールを使う際に保護者が知っておきたいこと

保護者の方がリフティングボールを購入するにあたり、価格・購入場所・安全面について整理しておくと、お子さんの練習をよりスムーズにサポートできます。

価格帯と購入先の目安

モルテンのリフティングボールは、製品によってメーカー希望小売価格が異なります。LBN15(ノーマルタイプ)は税込3,630円、LBH18(ヘビータイプ)は税込4,070円がメーカー希望小売価格です(2026年4月現在・モルテン公式オンラインショップおよび複数販売店の情報を参照)。ヴァンタッジオシリーズは各LEVEL2,420円前後が目安です(※価格は変動します。購入前にモルテン公式オンラインショップまたは各販売店でご確認ください)。

購入先はモルテン公式オンラインショップのほか、スポーツ用品店・大型スーパーのスポーツコーナー・各種オンラインショッピングモールで取り扱いがあります。実店舗では実際に手に取って重さを確認できるため、特に初めて購入する場合には実物を持って確認してから選ぶ方法が安心です。

何年生から使い始めてよいか

モルテンのリフティングボールに「何歳から」という公式な対象年齢表記は製品に明示されていません(※最新情報はモルテン公式オンラインショップの商品詳細ページでご確認ください)。一般的な使用感として、小学校低学年(1〜2年生)であればLBH18やヴァンタッジオLEVEL1のような大きめ・重めのタイプでも重さに注意が必要な場合があります。

低学年のお子さんが初めてリフティング練習を始める際は、通常の軽量ゴムボールや3号球相当のボールから始め、ある程度足元の感覚がついてからリフティングボールを導入するという進め方も無理のない方法です。成長段階や体格には個人差が大きいため、お子さんの様子を見ながら保護者が判断するとよいでしょう。

セレクションやトレセンでリフティングが評価される場合の位置づけ

地域によっては、トレセン(トレーニングセンター)の選考やクラブのセレクションにリフティングテストが含まれる場合があります。リフティングボールを使った練習は、ボールの芯を捉える精度を高める目的には有効ですが、試験で使用するボールは通常の4号球・5号球です。

リフティングボールだけで練習を続けると通常ボールとの感覚差が生まれる場合があるため、週の練習の中でリフティングボールと通常ボールの両方を組み合わせて使うことで、実際の試合・選考でのパフォーマンスに直結する練習になります。「リフティングボールで感覚を磨く→通常ボールで確認する」というサイクルで進めるとよいでしょう。

【保護者向けチェックポイント】
・購入前にメーカー公式サイトまたは実店舗で最新価格と在庫を確認する
・低学年は通常ボールでの基礎練習を並行して続けることが大切
・リフティングボールと試合用ボール(4号・5号球)を週の練習で組み合わせる
・室内使用時はマットと練習スペースの安全確認を先に行う
  • LBN15・LBH18の最新価格はモルテン公式オンラインショップの商品詳細ページで確認できます
  • ヴァンタッジオシリーズの最新スペック・価格も同様にモルテン公式オンラインショップで確認できます
  • セレクション・トレセンのリフティング基準は地域・大会によって異なるため、所属チームや主催者への確認が確実です

まとめ

モルテンのリフティングボールは、ゴム製(LBN15・LBH18)とヴァンタッジオ(LEVEL1〜3)の計5タイプがあり、初心者には大きめ・重めのLBH18またはヴァンタッジオLEVEL1、ある程度慣れてきたらLBN15やLEVEL2〜3へとステップアップしていく使い方が基本です。

まず手に取って確認したいのは重さです。実店舗でLBH18とLBN15の両方を持ち比べてから、お子さんの体格と現在の技術レベルに合うタイプを選んでみてください。購入後は「片足1回キャッチ→連続→両足交互」というステップで進め、通常のサッカーボールとの併用を忘れないようにすると効果が出やすくなります。

自主練の習慣はある日突然できるものではなく、毎日少しずつの積み重ねで形になります。リフティングボールはその入り口として使いやすい道具の一つです。お子さんが楽しみながら続けられる練習環境を、少しずつ整えていただければと思います。

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