FC東京アドバンスセレクションは、小学3〜5年生を対象にした「個の育成」に特化したスクールへの入会試験です。毎年多くの小学生が挑戦する一方、1次セレクションから最終合格まで複数回の選考を経る仕組みになっており、受験前に流れを把握しておくことが大切です。
アドバンスクラスはFC東京のアカデミー・トップチームをめざす選手に向けた位置づけで、FP(フィールドプレーヤー)クラスとGK(ゴールキーパー)クラスの2系統があります。この記事では、2026年度の公式要項をもとに、対象学年・参加資格・申込方法・セレクション内容・合格率の目安を順番に整理します。受験を考えている場合は、申込期限と準備の手順を早めに確認しておくとよいでしょう。特に所属チームの代表者・監督からの直筆署名が受験承諾書に必要なため、チームへの連絡は余裕をもって行う必要があります。
保護者の方が「うちの子は対象になるの?」「何を準備すればいい?」と感じているポイントを中心に、必要な情報を整理しています。
FC東京アドバンスセレクションの基本概要
アドバンスクラスとは何か、どんな目的で設けられているクラスなのかを最初に整理します。公式要項では「個の育成」に重点を置き、基本技術と戦術のレベルアップをめざすクラスと定義されています。普及部コーチや育成セクションU-12育成担当コーチが指導にあたります。
アドバンスクラスの目的と位置づけ
アドバンスクラスはFC東京サッカースクールのなかでも技術・戦術習得を目的とした上位クラスです。FC東京のアカデミー(ジュニア・ジュニアユース)やトップチームをめざす意志を持つ選手を対象としており、週1回のトレーニングを通じて個人スキルを磨く環境が提供されます。
クラスはスクール活動として運営されるため、チームとしての登録は行いません。所属チームの活動と並行して参加できる点が特徴です。保護者の方は、入会後も既存のチーム活動との両立が前提になることを事前に確認しておくとよいでしょう。
FPクラスとGKクラスの違い
アドバンスクラスにはフィールドプレーヤークラス(FP)とゴールキーパークラス(GK)の2種類があります。FPクラスは小平・大森・アミノバイタル・深川・府中の5コース、GKクラスは小平・深川の2コースが設けられています。
現在小学4年生・5年生はFPとGKの両方を受験することもできます。両方を受験する場合は、それぞれ個別にセレクション参加チケットの購入・発券・受験承諾書の提出が必要になります。手続きが二重になるため、早めに準備を進めるとよいでしょう。
FC東京アカデミーとの関係
アドバンスクラスはFC東京のアカデミー育成ルートに連なるスクールです。ジュニアユースへの選手輩出ルートのひとつとして機能しており、セレクション入会のほかにスカウトから入会するルートも存在します。
ただし、アドバンスクラスへの入会がジュニアユース昇格を保証するものではありません。あくまでも技術・戦術を高めるための環境であり、そこから先のステップは本人のプレーと評価次第となります。
・FPクラス5コース・GKクラス2コースの全7コース
・週1回のトレーニング(チーム活動との並行参加が前提)
・チーム登録なし、スクール活動として実施
・小4・小5はFP・GK両受験可(手続きは別々に必要)
- アドバンスクラスはFC東京の育成セクションが指導を担当するスクール
- FPクラスは全5コース、GKクラスは全2コースで開講
- チーム登録がないため、既存の所属チームと並行して参加できる
- ジュニアユース昇格は保証されず、入会後の成長・評価が重要になる
- スカウトによる入会ルートも存在する
対象学年と参加資格の条件
2026年度のセレクションが対象とするのは現在小学3〜5年生です。対象学年・生年月日・参加資格の条件を事前に確認しておくことで、申込時の手違いを防ぐことができます。
対象学年と生年月日の範囲
2026年度セレクションの対象は以下のとおりです。FPクラスは現在小学3・4・5年生が対象で、GKクラスは現在小学4・5年生が対象です。
| クラス | 対象学年 | 生年月日 |
|---|---|---|
| FP(小3) | 現在小学3年生 | 2016年4月2日〜2017年4月1日生まれ |
| FP(小4) | 現在小学4年生 | 2015年4月2日〜2016年4月1日生まれ |
| FP(小5) | 現在小学5年生 | 2014年4月2日〜2015年4月1日生まれ |
| GK(小4) | 現在小学4年生 | 2015年4月2日〜2016年4月1日生まれ |
| GK(小5) | 現在小学5年生 | 2014年4月2日〜2015年4月1日生まれ |
生年月日で対象年度が決まるため、学年の境界付近に生まれた選手は公式要項で必ず確認してください。最新の対象学年・日程はFC東京公式サイトの「スクール・セレクション情報」ページで確認できます。
参加資格の5つの条件
FC東京公式要項では参加資格として5つの条件が示されています。
1つ目は「FC東京のアカデミー・トップチームをめざしたい強い意志を持っていること」です。2つ目は「所属チームの代表者もしくは監督にセレクション参加を認められた者」であることです。3つ目は「心身が健康でサッカーの技術に自信のある者」、4つ目は「週1回のトレーニングを休まずに通える者」、5つ目は「自宅から60分以内でスクール会場に通える者」となっています。
特に2つ目の条件について、現在チームに所属している場合は代表者(監督など)の直筆署名が受験承諾書に必要です。チームへの連絡が遅れると署名が間に合わなくなる場合があるため、受験を決めたら早めに所属チームへ報告するとよいでしょう。チームに所属していない場合、代表者の署名は不要です。
コース選択の考え方
FPクラスは5コースから選択できます。自宅からの通いやすさ(60分以内)が参加資格のひとつになっているため、コースは通学距離と交通手段を基準に検討するとよいでしょう。毎週の送迎が発生するケースも多いため、保護者側のスケジュールも事前に確認しておくとよいでしょう。
GKクラスは小平・深川の2コースです。GKポジションを本格的に磨きたい場合は、FPクラスとの併願も選択肢に入ります。ただし手続きと費用がそれぞれ必要になるため、両方を受験する場合は申込期限の違いにも注意が必要です。
・FC東京のアカデミー・トップチームをめざす意志があるか
・所属チーム代表者(監督)から参加承認を得ているか
・週1回の通学が継続できるか
・自宅からスクール会場まで60分以内で通えるか
- FPクラスは小3〜小5が対象、GKクラスは小4・小5が対象
- 所属チームがある場合、代表者・監督の直筆署名が受験承諾書に必要
- 週1回の通学継続と会場まで60分以内の通学距離が参加の前提条件
- コース選択は通いやすさを優先し、保護者の送迎スケジュールも考慮する
- FP・GK両受験の場合は手続きが別々になる
申込手順と参加費の流れ

申込には複数のステップがあり、期限ごとに手続きが異なります。JリーグIDの作成からチケット発券・受験承諾書の準備まで、一連の流れを事前に把握しておくことでスムーズに手続きを進められます。
申込の手順ステップ
申込は次の流れで行います。まず選手名義のJリーグIDを作成(既に持っている場合はログイン)し、公式サイトの申込フォームに必要事項を入力します。フォーム入力が完了すると申込完了メールが届き、メール内のURLからセレクション参加チケットを購入します。
チケット購入後、セブン-イレブンの店舗でチケットを発券します。クレジット決済(d払い・楽天ペイ含む)を利用した場合、不正利用防止のため購入後24時間はセブン-イレブンでの発券ができない点に注意が必要です。締切直前の場合はセブン-イレブンでの現金支払いを選ぶとよいでしょう。
その後、公式サイトからダウンロードした受験承諾書に必要事項を記入し、所属チームがある場合は代表者・監督の直筆署名をもらいます。発券したチケットを受験承諾書の指定箇所に貼り付け、当日受付で提出します。書類に不備がある場合はセレクションに参加できない可能性があるため、事前の確認が重要です。
参加費の金額
2026年度の参加費は、FC東京スクール生(スタッフ派遣校含む)が2,200円(税込)、一般が4,400円(税込)です。いかなる理由においても申込後の返金はできないため、日程・対象学年・クラスを事前に確認してから申し込む必要があります。
FPクラスとGKクラスの両方を受験する場合は、それぞれで参加費が必要になります。チケット購入時にFC東京スクール生か一般かを間違えないよう注意してください。
申込期限ごとの日程
申込締切は学年・クラスによって異なります。2026年度の1次セレクション申込締切は、GKクラス(小4・小5)が2025年12月21日(日)、FPクラス小4・小5が2026年1月5日(月)、FPクラス小3が2026年1月13日(火)でした。次年度以降の日程はFC東京公式サイトのスクール・セレクション情報ページで更新情報を確認してください。
メール案内はFC東京(@fctokyo.co.jp)から届きます。迷惑メールフォルダに振り分けられるケースがあるため、受信設定を事前に確認しておくとよいでしょう。
・JリーグIDの名義と選手名が一致していないと受付確認ができない
・クレジット決済後24時間はセブン-イレブンでの発券不可
・受験承諾書に不備があるとセレクション当日に参加できない場合がある
・申込後の返金は不可のため、日程・学年・クラスの確認が先決
- 申込にはJリーグID(選手名義)が必要
- 参加費はFC東京スクール生2,200円・一般4,400円(いずれも税込)
- 申込後の返金不可のため、日程・学年・クラスを事前に確認する
- 受験承諾書に所属チーム代表者の署名が必要(未所属なら不要)
- メールが届かない場合は迷惑メールフォルダを確認する
セレクションの内容と合格率の目安
セレクションは複数次にわたって実施され、各次で評価される内容が変わります。どのような基準でどのくらいの人数が通過するのかを知っておくと、心の準備をしやすくなります。
1次〜3次セレクションの流れ
1次セレクションは公式要項に記載された会場で実施されます。2次セレクション以降の日程・会場は合格者にのみ通知される仕組みです。複数回のセレクションを経て合否が決まるため、1回ごとの結果に一喜一憂せず継続して臨む姿勢が大切です。
2024年度の小4対象セレクションの体験情報によると、1次セレクションでは40m走のタイム計測が含まれていました。3次セレクションになると走のタイム計測はなくなり、アップとゲーム形式が中心になった事例が確認されています。ただし、毎年の内容はFC東京が決定するものであり、年度・学年によって変わる可能性があります。
合格率の目安(参考値)
2024年度の小4対象セレクションの実績として、体験情報から推計できる通過率は以下のとおりです。
| 選考段階 | 参加人数(目安) | 通過率(目安) |
|---|---|---|
| 1次→2次通過 | 約420人→約160人 | 約38%(約2.6人に1人) |
| 2次→3次通過 | 約160人→約80人 | 約50%(約2人に1人) |
| 3次→最終合格 | 約80人→約25人 | 約31%(約3.2人に1人) |
| 1次→最終合格 | 約420人→約25人 | 約6%(約17人に1人) |
上記はあくまで1事例をもとにした参考値であり、年度・学年・コースによって異なります。FC東京から公式に公表されている合格率ではありません。「数百人が受けて最終的に20〜30人程度が合格する」という規模感を把握しておくと、準備の方向性を考えやすくなります。
セレクションで見られるポイント
1次・2次では40m走のタイム計測が実施されたとの情報があります。走力は初期段階の判断指標のひとつになっている可能性があります。3次以降はゲーム形式が中心になるため、実際のプレーでの判断・技術・コーチャビリティが評価の中心になります。
コーチからの声かけにある「狭いスペースでのボールコントロール」「パススピードへのこだわり」は、日常練習から意識できるポイントです。セレクションの評価基準はFC東京から公式に公開されていないため、具体的な合格基準については断定できません。詳細はFC東京公式サイトの問い合わせフォームで確認することをおすすめします。
結果の通知方法
各次の合否結果はメールで通知されます。セレクション当日に配布される紙に結果発表の予定日が記載されるため、その日までにメールが届かない場合はFC東京のセレクション係へ確認するとよいでしょう。過去の事例では通知が翌日以降にずれることもあったため、予定日の翌日になってもメールが届かない場合は問い合わせを検討してください。
- 2次セレクション以降の日程・会場は合格者にのみ通知される
- 2024年度小4の事例では1次から最終合格まで約6%(参考値)
- 1次・2次では走力の計測が含まれる可能性がある
- 3次以降はゲーム形式が中心になる傾向がある
- 合格基準はFC東京から公開されていないため、問い合わせフォームで確認する
受験前に保護者が準備しておきたいこと
セレクションは選手本人が挑戦するものですが、手続き・送迎・チームへの連絡など、保護者が担う準備も多くあります。早めに動いておくことでトラブルを防ぎやすくなります。
所属チームへの連絡と承諾書の手配
受験承諾書には所属チームの代表者・監督の直筆署名が必要です。チームの活動スケジュールによっては、監督と会う機会が限られる場合もあります。受験を決めたらできるだけ早く所属チームに報告し、署名をもらう段取りを整えるとよいでしょう。
チームへの報告は、遠慮なく行って問題ありません。セレクション受験はFC東京の公式要項でも「所属チームの承認が前提」とされており、チームと選手の双方が了解した上で臨むことが基本的な流れです。
当日の会場と交通の確認
会場は東京ガス深川グランド(東京都江東区)または東京ガス武蔵野苑多目的グランド(東京都小平市)が使用されてきました。公共交通機関でのアクセス方法と所要時間を事前に確認し、当日は余裕を持った時間に出発するとよいでしょう。会場は急遽変更になる場合があることが公式要項に記載されているため、案内メールの内容を直前にも確認する習慣をつけておくと安心です。
持ち物と服装の確認
セレクション当日の持ち物は、受験番号・時間等が記載された案内メールとともに通知されます。一般的なセレクションでは、サッカーウェア・スパイクまたはトレーニングシューズ・すね当て・水分・タオルなどが必要になります。詳細は案内メールで必ず確認してください。天候によってコンディションが変わるため、雨天時の対策(着替え・雨具など)も準備しておくとよいでしょう。
選手のメンタル面のサポート
複数回のセレクションを経る形式のため、1次で不合格になることも十分にあります。保護者としては「まず1次に全力で臨む」という姿勢を応援しつつ、結果がどうであれ挑戦したこと自体を前向きに受け止めてあげられる雰囲気をつくることが大切です。
セレクションの場は選手にとって緊張する環境ですが、「普段通りのプレーをすること」が最も大切なポイントになります。特別に何かをしようとするよりも、日常的に積み上げてきたプレーを出すことに集中できるよう、当日まで普段の練習を大切にするとよいでしょう。
- 所属チームへの連絡と受験承諾書の署名手配は早めに行う
- 会場の場所・交通ルートを事前に確認しておく(急遽変更の可能性もある)
- 持ち物の詳細は案内メールで確認する
- 雨天時の準備(着替え・雨具)もしておくと安心
- 「普段通りのプレー」が出せる状態で臨めるよう日常の練習を大切にする
まとめ
FC東京アドバンスセレクションは、小学3〜5年生を対象とした技術・戦術特化型スクールへの選考で、FPクラス5コース・GKクラス2コースが用意されています。参加には所属チームの承諾・JリーグIDの取得・チケット発券・受験承諾書の準備が必要で、手続きは複数ステップにわたります。
まず確認したいのは対象学年と申込期限です。年度ごとに日程が変わるため、FC東京公式サイト(https://www.fctokyo.co.jp/)のスクール・セレクション情報ページをブックマークしておくとよいでしょう。所属チームへの報告も早めに済ませておくことをおすすめします。
挑戦する選手の努力が本番で発揮できるよう、手続きと準備は保護者と一緒に進めておくと安心です。受験に向けて必要な情報は、FC東京公式サイトと案内メールで確認しながら進めてください。

