室内サッカーシューズの選び方|体育館でも床を傷めないが鍵だった

室内サッカーシューズの選び方を考え、体育館で安全にトレーニングする少女選手を表したイメージ画像 用具レビュー

室内練習や体育館でのフットサル、雨天時の屋内トレーニング。そんな場面に欠かせないのが「室内サッカーシューズ」です。屋外用のシューズとは設計がまったく異なり、床面に合ったソールを選ばないとグリップが得られず、転倒やケガのリスクにつながります。

「普段のトレシューでいいのでは?」と思われる保護者の方も多いかもしれませんが、体育館や屋内フットサルコートでは、床を傷めないノンマーキング仕様のシューズが求められる施設がほとんどです。また、屋内の硬い床でプレーする際は、クッション性や足へのフィット感がパフォーマンスと安全に直結します。

このページでは、室内サッカーシューズの種類・特徴・選び方のポイントを、小学生・中学生年代とその保護者向けに整理します。購入前に知っておくと迷いが減り、子どもの足に合った一足が選びやすくなります。

室内サッカーシューズとはどんなシューズか

室内サッカーシューズの基本的な仕様と、他のシューズとの違いを整理しておくと、選択肢がぐっと絞りやすくなります。シューズの記号(IC・IN・TF・HGなど)の意味もここで確認しておきましょう。

フラットなソールが最大の特徴

屋外用のトレーニングシューズやスパイクは、ソールに小さな突起(スタッド)がついており、土や芝でのグリップ力を高める設計になっています。一方、室内サッカーシューズはソールが完全にフラットで、突起物がありません。

このフラットなソールには飴色のゴム素材(ノンマーキングラバー)が使われているものが多く、体育館のフローリングや屋内コートでも床に色がつかない配慮がされています。ゼビオの解説によると、屋内コート用シューズはスパイクや大きなグリップ突起のないフラットなアウトソールが特徴で、室内特有の床面でのグリップを確保する設計とされています。

この飴色ソールは床面としっかり接地することで滑りにくさを生み出しており、体育館でのストップ・ターン動作を安定させるうえで大きな役割を果たします。

シューズの記号「IC」「IN」の意味

シューズのタグや商品説明に記載されている記号は、使用できるコートの種類を示しています。室内用のシューズには「IC(Indoor Court)」または「IN(Indoor)」と表記されています。

サッカーショップKAMOの解説によると、主な記号の意味は次のとおりです。

記号意味使用コート
IC / INインドアコート用体育館・屋内フットサルコート
HGハードグラウンド土のグラウンド
TFターフ人工芝
AG人工芝(アーティフィシャルグラウンド)人工芝
FGファームグラウンド天然芝・雨天土

購入前にシューズの表記を確認し、練習・試合の場所に合った記号のものを選ぶようにすると選択ミスを防げます。

屋外用シューズを体育館で使ってはいけない理由

スタッドつきのトレーニングシューズや、スパイクを体育館で使用することは、多くの施設で禁止または推奨されていません。理由は主に2つあります。

1つ目は、スタッドが体育館の床(フローリング)を傷つけるためです。施設によっては白やカラーのソールが床に色移りしてしまうことを理由に、飴色のノンマーキングソールのみ使用可として定めているケースもあります。サッカーショップKAMOの案内でも「体育館によってはラバーソールの色が指定されている場合があるため、事前の確認がおすすめ」とされています。

2つ目は、グリップが想定外の方向に働き、足首やひざへの負担が増すためです。屋内の硬い床でスタッド付きシューズを使うと、急なターン時に足が引っかかりやすくなり、ケガのリスクが上がります。

室内練習・体育館使用時のシューズ確認ポイント
・ソールが飴色のフラットタイプ(IC/IN表記)かを確認する
・施設のソール色規定(白・カラーNG等)を事前に調べる
・スタッド付きのトレシューやスパイクは体育館では使用しない
  • 室内サッカーシューズはIC/INと表記されたフラットソールが基本
  • 飴色のノンマーキングラバーは体育館の床を傷めない配慮がされている
  • 施設によってソール色の規定がある場合は、購入前に確認が必要
  • スタッド付きシューズの体育館使用は床への負担とケガリスクを高める
  • 記号(IC・IN・HG・TF等)を事前に理解しておくと選択ミスが防げる

室内サッカーシューズが必要な場面と屋外用との使い分け

室内シューズが必要な場面は複数あり、屋外用との使い分けを把握しておくと、どのシューズを用意するべきかが判断しやすくなります。場面ごとの違いを整理しておきましょう。

雨天時の屋内練習での使用

屋外の練習が雨で中止になり、急きょ体育館で練習というケースはよくあります。このとき、普段使いのトレーニングシューズのまま体育館に入ることを禁止しているチームや施設は少なくありません。

雨天時の代替練習に対応するために、1足は室内用シューズを手元に用意しておくと安心です。特に体育館でのパス練習や、フットサルコートを借りての練習が多いチームでは、室内用シューズは必須アイテムになります。

保護者の視点からも、シューズ交換の手間と施設ルールの確認は事前に済ませておくとスムーズです。チームの練習スケジュールや使用施設のルールをコーチや担当者に確認しておくとよいでしょう。

フットサル大会・屋内リーグへの参加

小学生・中学生年代では、冬季を中心に体育館やフットサルコートを会場とした屋内大会が開催されることがあります。こうした大会では、IC/INソールのシューズ着用が参加条件として定められているケースがあります。

フットサルの競技規則(JFA競技規則第4条)では、シューズはキャンバスまたは柔らかい皮革製で、靴底がゴムまたは類似の材質のトレーニングシューズ、または体育館用シューズのタイプと定められています。大会によって運用が異なる場合もあるため、参加前に大会要項や主催者の案内を確認するようにしてください。

室内大会に向けてシューズを準備する場合は、大会要項の「用具規定」の項目を確認し、IC/IN表記のシューズを選ぶのが安全です。

屋外用との使い分けの基本

室内用と屋外用のシューズは、それぞれ専用の設計になっているため、使い回しには限界があります。おおまかな使い分けは次のとおりです。

場所推奨シューズ理由
土のグラウンドトレーニングシューズ(HG)スタッドが地面に食い込み安定
人工芝(屋外)TF・AG対応シューズ芝に合ったスタッド形状
体育館・屋内フットサルコートインドアシューズ(IC/IN)フラットソールで床面に対応

1足ですべての場面をカバーするシューズはなく、それぞれの場所に合ったシューズを用意するのが基本です。頻繁に室内練習がある場合や屋内大会への参加が予定されている場合は、早めに1足用意しておくと安心です。

室内シューズが必要なタイミング
・体育館での練習(雨天時含む)
・屋内フットサルコートでの練習・試合
・IC/IN表記を条件とする屋内大会への参加
  • 雨天時の室内代替練習には、IC/INソールの室内シューズが必要になる場面が多い
  • フットサル大会・屋内大会は用具規定を事前確認し、対応シューズを準備する
  • 屋外用トレシューと室内用シューズは、使用する床面・コートで明確に使い分ける
  • 参加予定の大会や練習施設のルールはチームの担当者へ事前確認するとよい

小学生・中学生年代向けのサイズの選び方

成長期の子どもの足は変化が早く、サイズ選びはシューズの選択で最も重要なポイントの一つです。大きすぎても小さすぎてもパフォーマンスとケガリスクに影響するため、正しい確認方法を知っておくと安心です。

つま先の余裕は0.7〜1cmが基準

サッカーショップKAMOの案内では、ジュニアシューズのサイズ選びにおいて「つま先に0.7cm〜1.0cmの余裕があって足指が動くか確認する」ことが推奨されています。指先を外から押して、親指の半分程度(0.7〜1cm)余っていればベストサイズの目安とされています。

成長を見越して大きめのサイズを選ぶ保護者も多いですが、大きすぎるシューズは靴の中で足が滑り、指先に余計な力が入る原因になります。アンブロ公式の案内でも「大きすぎる靴は姿勢やプレーの癖につながることもあるため、つま先に5mm〜1cm程度の余裕があるジャストサイズを選んでほしい」とされています。

成長期の子どもは3〜6ヶ月でシューズが合わなくなることもあるため、定期的に足のサイズを確認する習慣をつけておくとよいでしょう。

足幅・足囲の確認も忘れずに

足の長さ(足長)だけでなく、足幅(足囲)のチェックも大切です。JIS規格では足囲はE(細身)・2E/EE(普通)・3E/EEE(幅広・甲高)などで分類されています。幅広の足の子どもには「ワイド」「2E」などと表記された幅広モデルを選ぶとフィット感が高まります。

アンブロ公式の案内では「親指と小指の付け根が当たっていないか、くるぶしが当たらないかを試着時に確認する」ことが推奨されています。痛みや圧迫感がある場合は、幅広モデルへの変更を検討するとよいでしょう。

海外ブランドのシューズは足幅が細め・幅広などの傾向があり、日本人の足型に合わせた国内企画モデルは比較的フィットしやすいとされています。アシックスやミズノ、アンブロなどの日本国内企画モデルは、幅広設計を採用しているシリーズもあります。

試着時のチェック手順

少年少女サッカーで室内サッカーシューズ選びや体育館練習を表すイメージ画像

シューズを購入する際は、必ず試着してから決めるようにしましょう。アンブロ公式の案内では、試着時は「かかとを合わせてから足を入れ、紐をしっかり結んで両足で確認する」手順が推奨されています。

片足だけでなく必ず両足で確認することが大切です。左右の足はサイズや形が微妙に異なることがあるためです。また、実際にサッカーソックスを履いた状態で試着するとより正確なフィット感が確認できます。

オンラインで購入する場合はサイズ交換の可否を事前に確認しておきましょう。子どもの足は実際に履いてみないとフィット感がわかりにくいため、可能であれば実店舗での試着が安心です。

試着時の5つの確認ポイント(アンブロ公式案内より)
・つま先に0.7〜1cmの余裕があるか
・親指・小指の付け根が当たっていないか
・くるぶしが当たらないか
・かかとが脱げないか
・両足で確認しているか
  • ジュニアシューズのつま先の余裕は0.7〜1cmが目安で、大きすぎるサイズは逆効果
  • 足幅(足囲)も確認し、幅広の子どもにはワイド・2Eなどの幅広モデルを選ぶ
  • 成長期は3〜6ヶ月でサイズが変わることがあるため、定期的な確認が必要
  • 試着はサッカーソックスを履いた状態で、両足・紐あり・かかと合わせで行う
  • オンライン購入の場合はサイズ交換ポリシーを事前に確認しておく

室内サッカーシューズを選ぶときの機能面チェック

サイズとソールの種類が決まったら、次は機能面の確認です。クッション性・素材・ファスナー方式など、年齢や用途に応じて選ぶとよいポイントを整理します。

クッション性と床への負担軽減

体育館や屋内コートは、土や芝と違って硬い床面です。長時間プレーすると膝や足首への負担が蓄積されやすいため、室内シューズにはクッション性が特に求められます。

アンブロ公式の案内では、ジュニアインドアシューズに「クッション性と反発性を考慮したミッドソール」が搭載されていることが説明されています。市場に出回っている室内用シューズのミッドソールは屋外用に比べて厚めに設計されていることが多く、硬い床での疲労軽減に配慮されています。

さらにクッション性を高めたい場合は、インソールを別途追加する方法もあります。市販のサッカー用クッションインソールをシューズに入れることで、膝や足首への負担をより軽減できます。ただし、インソールを追加するとシューズ内の余裕が変わることがあるため、インソールを使う前提でシューズのサイズを合わせるとよいでしょう。

アッパー素材と耐久性

室内シューズのアッパー(シューズの上部の素材)には、主に合成皮革と天然皮革(カンガルー皮革など)があります。

合成皮革は軽量で汚れに強く、価格帯も手頃なため、ジュニア向けの室内シューズには多く採用されています。天然皮革はボールタッチが柔らかく足へのなじみが良いとされますが、価格が高めで、室内専用シューズには採用例がやや少ない傾向があります。

成長期でシューズの買い替え頻度が高い小学生年代では、耐久性のある合成皮革素材の中から選ぶのが現実的です。アンブロ公式の案内でも、ジュニアインドアシューズには「耐久性のある合成皮革」が採用されています。

ファスナー方式(紐・マジックテープ・ベルト)の選び方

ジュニア向けシューズには、靴紐タイプのほかにマジックテープタイプや一本ベルトタイプがあります。それぞれに特徴があるため、子どもの年齢と自立度に合わせて選ぶとよいでしょう。

サッカーショップKAMOの案内では「まだ靴紐をうまく結べないお子さまにはマジックテープがおすすめ。着脱しやすいのがうれしいポイント」とされています。一方、靴紐タイプはフィット感の細かい調整がしやすく、試合や練習での使用に向いています。

足のサポート力という点では、紐タイプが最もフィット感を調整しやすい傾向があります。低学年のうちはマジックテープや一本ベルト、靴紐を自分で結べるようになってきたら紐タイプへのステップアップを検討するとよいでしょう。

ファスナー方式の選び方目安
・低学年(1〜3年生):マジックテープ・一本ベルトが着脱しやすい
・中学年以上(4年生〜):靴紐タイプもチャレンジしやすい
・フィット感の細かい調整:靴紐タイプが向いている
  • 体育館など硬い床用に、ミッドソールが厚めのクッション性の高いシューズを選ぶ
  • さらなるクッション補強が必要な場合は、別売りインソールの追加も有効
  • ジュニア向けには耐久性ある合成皮革素材が多く、買い替え頻度の高い成長期に向いている
  • ファスナー方式は子どもの年齢・自立度に合わせ、低学年はマジックテープが使いやすい
  • 靴紐が自分で結べるようになったら、フィット感が調整しやすい紐タイプへの切り替えも

室内サッカーシューズの価格帯とメンテナンス

室内サッカーシューズを長く・安全に使うためには、価格帯の目安を把握したうえで、日常のメンテナンスを習慣にすることが大切です。購入後のケアや買い替えのタイミングも確認しておきましょう。

ジュニア向けシューズの価格帯の目安

小学生・中学生年代のジュニア向け室内サッカーシューズは、幅広い価格帯で販売されています。サッカーショップKAMOの案内では「4,000円〜7,000円程度の価格帯で十分な機能を持ったシューズが多い」とされています。この価格帯であれば、クッション性・グリップ力・耐久性のバランスが取れているモデルが多く、はじめての1足として選びやすい範囲です。

高価格帯のシューズほど素材や軽量性・フィット感の精度が上がる傾向はありますが、成長期で3〜6ヶ月ごとに買い替えが必要な年代には、コストパフォーマンスを重視した選択が現実的です。ただし、著しく安価なシューズはクッション性や耐久性が不足する場合もあるため、価格だけでなく機能の確認を合わせて行うとよいでしょう。

最新の価格情報はメーカーや販売店の公式サイト・店頭でご確認ください。シーズンやセールのタイミングで価格が変動することもあります。

日常のメンテナンスと長持ちのコツ

室内シューズは屋外用ほど泥汚れはつきにくい一方、汗による湿気や臭いがこもりやすいという特徴があります。使用後は内部の湿気をしっかり取り除くことが、シューズを長持ちさせる基本的なケアです。

サッカーショップKAMOの案内では「汗や雨で濡れたシューズは放っておくとニオイや傷みの原因になる。使ったあとは乾燥・消臭グッズを入れてしっかりケアするのが長持ちのコツ」とされています。シューズ用の乾燥剤や消臭スプレーを活用することで、素材の劣化を防ぐことができます。

また、室内シューズを屋外で使用することは避けましょう。石や砂がソールの摩耗を早め、フラットなノンマーキングラバーのグリップ力を損なう原因になります。体育館用・室内専用として使い分けることが、シューズを適切な状態で維持するためのポイントです。

買い替えのタイミングの見極め方

アンブロ公式の案内では「成長期の子どもは3〜6ヶ月でサイズが合わなくなることもあり、ケガのリスクが高まるため、足に合っているか定期的に確認するよう」案内されています。サッカーショップKAMOの案内でも「一般的には半年前後を目安に確認し、窮屈に感じ始めたらすぐに買い替えることが推奨」されています。

サイズ以外の買い替えサインとして、ソールのすり減り・アッパーの破れ・クッションのへたりなどが挙げられます。ソールが薄くなると床でのグリップ力が落ち、転倒のリスクが上がります。外観に問題がなくてもクッションがへたっていると感じたら、早めに交換を検討するとよいでしょう。

買い替えサインのチェックリスト
・つま先の余裕が0.5cm以下になってきた
・ソールの飴色ラバーが薄くなり、滑るようになった
・アッパーに破れや大きなほつれが出てきた
・クッションがへたり、硬い床で足が痛くなった
  • ジュニア向け室内シューズの価格帯は4,000〜7,000円程度が機能と費用のバランスが取りやすい範囲
  • 成長期は3〜6ヶ月ごとにサイズ確認し、窮屈になってきたら早めに交換する
  • 使用後は乾燥・消臭ケアを行い、湿気によるシューズの劣化を防ぐ
  • 室内シューズは室内専用として使い、屋外使用によるソール摩耗を避ける
  • ソールのすり減りやクッションのへたりも、買い替えの重要なサイン

まとめ

室内サッカーシューズは、フラットなノンマーキングラバーソール(IC/IN)を採用した専用設計のシューズです。体育館やフットサルコートでの使用に合わせて選ぶことが、安全なプレーと施設ルールの遵守につながります。

まず「IC」「IN」の記号を確認し、施設のソール規定(飴色限定など)があれば事前に調べてから購入しましょう。サイズはつま先0.7〜1cm余裕のジャストサイズを基準に、必ずサッカーソックスを履いた状態で両足試着するのが一番の近道です。

シューズ選びに迷ったときは、スポーツ専門店のスタッフに相談するのも一つの方法です。子どもの足に合った1足が見つかると、室内練習やフットサル大会でのプレーがより安全で快適になります。

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