トレセン受かりやすいポジションは|実は学年で傾向が変わります

トレセン受かりやすいポジションを目指し、少年サッカーの試合で周囲を確認しながらプレーする男子選手のイメージ画像 セレクションと進路

トレセンに受かりやすいポジションが本当にあるのか、気になっている保護者は少なくありません。小学生や中学生のお子さんがサッカーに打ち込むほど、選考の仕組みは気になるテーマです。

トレセンの選考は、特定のポジションだけが有利になる仕組みではなく、技術やフィジカル、コミュニケーション力など複数の視点から総合的に判断されています。日本サッカー協会の育成方針も踏まえながら、ポジションごとに見えやすい傾向、学年によって変わる選考の視点、そして保護者として知っておくと安心できる考え方を、この記事で整理していきます。トレセンに選ばれなかった場合の向き合い方にも触れていますので、進路を考える際の参考にしてください。

お子さんの得意なプレーがどこで生きるのか、結果に一喜一憂しすぎず、肩の力を抜きながら一緒に見ていきましょう。

トレセンで受かりやすいポジションはあるのか

トレセンの選考では、ポジションそのものよりも、選手一人ひとりの特徴がどう生きているかが見られています。ここでは、ポジションによる傾向の有無と、合否に影響しやすい視点を整理します。

GKは選考枠の影響を受けやすい立場

ゴールキーパーは出場できる人数が決まっているため、選考会に集まる人数によって合否の幅が変わりやすい立場です。フィールドプレーヤーに比べて人数自体が少ないため、参加人数が多い回では競争が厳しくなり、少ない回では機会が広がりやすくなります。

継続して同じ指導者から見てもらえているGKは、これまでの成長過程を踏まえて評価されやすい一方、初めて選考会に参加する場合は基礎技術の確認に時間がかかることもあります。GKを目指すお子さんは、キャッチングやキック、声でのコーチングなど基本動作を日頃から丁寧に積み重ねておくと安心です。

DF・MF・FWの間に大きな有利不利は見えにくい

フィールドプレーヤーについては、特定のポジションだけが選ばれやすいという明確な傾向は示されていません。サッカーセレクションに詳しい指導者の見解でも、ポジションごとの有利不利よりも、選手が自分の特徴をどれだけサッカーの中で表現できているかが評価につながるとされています。

例えば、足の速さを生かして裏のスペースを使えるFWも、視野の広さでビルドアップを助けるMFも、1対1の強さで相手を止めるDFも、それぞれの役割の中で結果を出していれば評価の対象になります。ポジションを変えること自体を心配するより、今のポジションでできることを増やす意識のほうが選考会では生きやすいといえます。

目立ちやすさが印象を左右しやすい

選考会は限られた時間で多くの選手を比較する場のため、プレーの中でわかりやすく特徴が出る選手は印象に残りやすい傾向があります。ドリブルで仕掛ける場面が多いFWや、ロングフィードで攻撃を組み立てるDFなど、見せ場が作りやすいポジションは目立ちやすい面があります。

一方で、地道なカバーリングやポジショニングで貢献するタイプは、評価する側が注意深く見ていないと埋もれやすいことも事実です。これはポジションの優劣ではなく、短時間で何を見せられるかという選考会特有の事情によるものです。

ポジション選考で見られやすい点注意したい点
GKキャッチング、キック、声でのコーチング参加人数によって枠の余裕が変わりやすい
DF1対1の対応、ロングフィード、状況判断地味な貢献は見えにくいことがある
MF視野の広さ、パスの正確さ、運動量攻守の切り替えの速さも見られる
FWスピード、ゴールへの関わり方結果だけでなく崩しの関わりも評価対象

トレセンで有利になるポジションはありますか。明確に有利とされるポジションは公表されていません。どのポジションでも特徴を発揮できているかどうかが、評価の中心になっています。

今のポジションを変えたほうが受かりやすくなりますか。ポジション変更そのものが合格率を上げるとは限りません。今の役割でできることを増やす方が選考会では伝わりやすいといえます。

  • GKは参加人数によって選考の枠が変わりやすい立場です。
  • DF・MF・FWに明確な有利不利は示されていません。
  • 自分の特徴を発揮できているかどうかが評価の中心になります。
  • 見せ場を作りやすいプレーは選考会で目立ちやすい傾向があります。

ポジション別にみる評価されやすい特徴

ここでは、各ポジションでどのようなプレーが評価されやすいかを、役割ごとに整理します。お子さんの得意な部分がどこに当てはまるか確認する材料にしてください。

DF(センターバックとサイドバック)で見られる視点

センターバックでは、1対1での競り合いの強さや、ヘディングの精度、味方を立て直すコーチングの声などが見られやすいポジションです。サイドバックでは、上下動を繰り返す運動量や、攻撃時にオーバーラップするタイミング、ボールを落ち着かせて時間を作る技術が評価につながります。

どちらも目立つゴールシーンが少ないため、地道なプレーをどう伝えるかが課題になりやすい面があります。試合の中で味方への声かけを増やすことは、評価する側に伝わりやすい工夫のひとつです。

MFに求められる視野と判断力

ミッドフィルダーは攻守の切り替えに関わる場面が多く、ボールを受ける前に周囲を見ておく習慣や、状況に応じたパスの選択が評価されやすいポジションです。前を向いてプレーする回数を増やすことや、相手のプレスを受ける前にワンタッチで逃がす判断も評価につながります。

選考会では即席のチームで試合をすることが多いため、初対面の相手とも息を合わせようとする姿勢が、判断力の高さとあわせて見られています。

FWに求められる得点への関わり方

フォワードは得点に直接関わる場面が多いため、シュートの成功だけでなく、ゴール前での動き出しやポジショニングも見られやすいポジションです。スピードを生かして裏のスペースを突く動きや、味方が崩した後の詰めの速さも評価の対象になります。

一方で、独りよがりなドリブルを繰り返すと、結果が出ても評価が伸びにくいことがあります。周囲との関わりを意識したプレーのほうが、長い目で見て評価につながりやすい傾向です。

GKは継続した評価が前提になりやすい

少年少女サッカーのトレセン選考やポジション適性、学年ごとの傾向の違いを表すイメージ画像

ゴールキーパーは専門性が高いポジションのため、これまでの所属チームでの取り組みや成長の積み重ねが評価の土台になりやすい立場です。キャッチングやセービングの基礎に加えて、味方への声かけでディフェンスラインを整える役割も求められます。

選考会一回だけで判断するのが難しいポジションでもあるため、普段の練習から基礎を継続して積み上げる姿勢が大切です。

ポジション別に意識したいポイント
DF:1対1の強さと味方への声かけ
MF:受ける前に周りを見る習慣
FW:ゴール前での動き出しと連係
GK:基礎の継続と声でのコーチング

例えば、サイドバックの選手が次の練習から取り入れやすいのは、攻撃に移る瞬間に一度だけ大きな声で味方の名前を呼ぶことです。小さな積み重ねですが、コーチングの姿勢が伝わりやすくなります。MFの選手であれば、ボールを受ける前に首を振って周囲を確認する回数を、いつもより一回多くするだけでも、判断の速さが変わってきます。

  • DFは1対1の強さとコーチングの声が評価につながります。
  • MFは受ける前に周囲を見る習慣が判断力として見られます。
  • FWはゴール前での動き出しと連係が評価の対象になります。
  • GKは基礎技術の継続的な積み重ねが土台になります。

ポジションより重視される共通の評価基準

JFAの育成現場では、ポジションを問わず共通して見られている観点があります。ここでは、技術・フィジカル・人間性の3つの視点から、選考で重視されやすい基準を整理します。

技術の土台になる止める・蹴る・運ぶ

小学生年代の選考会では、ボールを止める、蹴る、運ぶという基本技術が前提として求められると言われています。複雑なテクニックよりも、止めたボールが次のプレーにすぐつながるかどうかが見られやすい部分です。

加えて、近年のトレセンでは動きながらボールを止めるコントロール技術や、パスを出した後すぐに動き直す習慣も評価につながりやすくなっています。日頃の練習でリフティングの回数を増やすよりも、止める・蹴る・運ぶの精度を高めるほうが、選考会では生きやすい傾向です。

フィジカル面で見られるポイントと生まれ月の差

スピードやスタミナ、体幹の強さといったフィジカル面は、選考担当者の目に留まりやすい要素のひとつです。日本サッカー協会のユース育成ダイレクターによると、12歳・13歳の育成年代では、成長が早い4月から6月生まれの選手がトレセンに選ばれやすい傾向があるとされています。

一方で、日本代表まで対象を広げると生まれ月による差はほとんど見られなくなることも説明されています。早生まれのお子さんは、今の体格差に一喜一憂せず、技術や判断力を積み重ねていく姿勢が長期的には力になります。

コミュニケーション力と人間性

トレセンの選考では、技術やフィジカルだけでなく、挨拶ができることや、自分の意見をはっきり伝えられることも見られています。選考会では初めて顔を合わせる選手同士でチームを組むため、初対面の相手ともコミュニケーションを取ろうとする姿勢が評価につながりやすくなります。

日本サッカー協会のユース育成ダイレクターも、最終的に選考に残っていく選手にはパーソナリティの良さが共通していると説明しています。普段の練習態度やチームメイトとの関係づくりも、選考会の評価に影響する部分です。

所属チームでの普段の活躍が前提になる

トレセンの選考試験を受けるには、所属チームのコーチからの推薦が必要になる地域が多くあります。そのため、選考会だけで特別なアピールをするよりも、所属チームの練習や試合で日頃から実力を発揮しておくことが第一歩になります。

チームの中で信頼を積み重ねている選手は、コーチから推薦してもらえる可能性も高まりやすくなります。トレセンを意識するあまり所属チームでの取り組みがおろそかにならないよう、バランスを意識しておくと安心です。

評価の観点具体的に見られやすい点
技術止める・蹴る・運ぶの精度、動きながらのコントロール
フィジカルスピード、スタミナ、体幹の強さ
人間性挨拶、自分の意見を伝える力、聞く姿勢

早生まれだと選考で不利になりますか。12歳前後の年代では成長差の影響を受けやすいとされていますが、代表クラスまで見ると生まれ月の差はほとんどなくなると説明されています。

技術とフィジカルではどちらが重視されますか。どちらか一方だけでなく、技術・フィジカル・人間性を総合的に見て判断されるため、特定の一点に偏らない取り組みが大切です。

  • 止める・蹴る・運ぶという基本技術が土台になります。
  • フィジカル面では生まれ月による成長差も影響しやすいとされています。
  • 挨拶や自分の意見を伝える力も評価の対象になります。
  • 所属チームでの普段の活躍が選考の前提になりやすいです。

学年・時期によって変わる選考の傾向と保護者が知っておきたいこと

トレセンの仕組みは年代によって異なり、近年は制度そのものも見直されています。ここでは学年ごとの違いと、保護者として知っておくと安心できる最新の動きを整理します。

小学生年代(U-12)で見られやすい傾向

小学生年代の選考会では、足元の技術やボールタッチの正確さなど、個の技術が見られやすい傾向があります。日本サッカー協会では近年、U-12・U-13のナショナルトレセンを廃止し、9つの地域トレセンまでの活動に資源を振り分ける方針へと転換しました。

背景には、低年齢のうちに選手を絞り込みすぎると、将来伸びる可能性のある選手を早期に排除してしまうリスクがあるという考え方があります。小学生年代の選考は、将来を決定づけるものではなく、刺激を受ける機会のひとつとして捉えておくと気持ちが楽になります。

中学生年代(U-15)で求められることの変化

中学生年代になると、足元の技術に加えて、体の大きさや判断のスピードといった要素が選考に関わりやすくなります。日本サッカー協会のU-14ナショナルトレセンでは、年に3回の開催すべてでメンバーを総入れ替えする方式が取り入れられており、同じ顔ぶれが固定されにくい仕組みになっています。

この方針により、より多くの選手がナショナルトレセンを経験できる機会が広がっています。中学生年代では、一度選ばれなかったからといって機会が閉ざされるわけではない点を、親子で確認しておくと安心です。

早生まれの成長差とJFAの取り組み

早生まれのお子さんを持つ保護者にとって、成長スピードの差は気になりやすいテーマです。日本サッカー協会では、9月以降生まれの選手を対象にした取り組みとして、フューチャープログラムを実施しています。

これは、成長が遅れて見えがちな選手にも早い段階で刺激を受ける機会を用意するための施策です。体格差がある時期は、フィジカルだけで評価が決まるわけではないことを念頭に置き、技術や判断力を伸ばす練習を続けることが長期的な力になります。

選ばれなかった時に保護者ができること

トレセンの選考に選ばれなかった場合でも、プロを目指す道が閉ざされるわけではありません。日本代表として活躍している選手の中にも、育成年代のセレクションにあまり縁がなかった選手は存在します。

保護者ができることは、結果に一喜一憂せず、お子さんがサッカーを楽しみながら続けられる環境を整えることです。所属チームでの活躍が評価の土台になるため、トレセンの結果だけでなく、日々の取り組みに目を向けて声をかけてあげると、お子さんの気持ちも安定しやすくなります。

学年ごとに意識したいポイント
小学生年代:足元の技術とボールタッチ
中学生年代:体の大きさと判断のスピード
早生まれ:技術と判断力を伸ばす継続練習
選ばれなかった時:日々の取り組みを大切にする

例えば、選考会の前だけ特別な練習を増やすより、所属チームの練習に毎回しっかり参加し、コーチに自分から質問する習慣をつけるほうが、長期的には推薦につながりやすくなります。早生まれのお子さんであれば、体格差を補う工夫として、止める・蹴るの精度を上げる自主練習を週に数回取り入れてみるとよいでしょう。

  • 小学生年代は足元の技術やボールタッチが見られやすい傾向です。
  • 中学生年代は体の大きさや判断のスピードが関わりやすくなります。
  • 早生まれの成長差を補う取り組みもJFAで進められています。
  • 選ばれなかった時こそ、日々の取り組みを大切にすることが力になります。

まとめ

トレセンに受かりやすい特定のポジションがあるわけではなく、ポジションごとの役割を理解した上で自分の特徴を発揮できているかどうかが、選考の中心的な判断材料になっています。

まずは今のポジションでできることを一つ増やす意識を持ち、所属チームの練習や試合の中でその特徴を発揮し続けてみてください。

お子さんのペースを大切にしながら、サッカーを楽しむ気持ちを長く保てるよう、見守っていただければと思います。

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