サッカー審判のワッペンの付け方|保護者が知らないと困る基礎知識

サッカー審判ワッペンの付け方を確認しながら、試合前の準備を進める少年審判のイメージ画像 審判とルール

子どものサッカーチームで審判を頼まれたとき、最初に迷うのが「ワッペンをどこに付けるのか」という点です。審判ワッペンは種類によって付ける位置が決まっており、公式戦では正しい装着が必須とされています。この記事では、ライセンスワッペンとリスペクトワッペンそれぞれの付け方を、ケースの選び方や紛失時の対応とあわせて整理します。

審判の経験がない保護者の方でも、ポイントを押さえれば当日慌てることはありません。装着方法はユニフォームの仕様によって若干変わりますが、基本の手順を知っておけばどの状況にも対応できます。

少年少女サッカーの試合では、保護者が4級審判の資格を取得し、チームの公式戦をサポートするケースが多くあります。この記事を参考に、試合前の準備をしっかり整えておきましょう。

審判ワッペンには2種類ある

審判服に付けるワッペンは1種類ではありません。用途と装着位置が異なる2種類のワッペンを正しく理解しておくと、準備がスムーズになります。

ライセンスワッペン(JFAワッペン)とは

ライセンスワッペンは、JFA(日本サッカー協会)が審判資格取得者に交付するワッペンです。審判資格の級を示すもので、公式戦では必ず審判服の左胸に着用するよう定められています。

大阪府サッカー協会の初心者向けレフェリーズマニュアルでも、「級を示す審判胸章(ワッペン)をきちんと左胸につける」と明記されており、装着は任意ではなく義務です。子どもの試合を担当する保護者審判の場合も同じルールが適用されます。

ワッペンの色は審判の級によって異なります。少年少女サッカーの現場でよく見られる4級は緑色、3級は青色です。試合会場で見かける審判のワッペンの色を意識すると、担当審判の資格レベルがわかります。

リスペクトワッペンとは

リスペクトワッペンはJFAが推進する「リスペクト運動」の一環として、フェアプレーの精神を示すワッペンです。ライセンスワッペンとは別物で、装着位置は審判服の右腕とされています。

ライセンスワッペンが審判資格の証明であるのに対し、リスペクトワッペンはフェアプレーへの姿勢を示すシンボルです。少年少女サッカーの試合でも、審判員が右腕に付けているのを見かけることがあります。

リスペクトワッペンはJFA STOREで別途購入できます。審判資格取得時に自動的に交付されるものではないため、必要な場合は事前に準備しておくとよいでしょう。

2種類の装着位置まとめ

ワッペンの種類装着位置入手方法
ライセンスワッペン(JFAワッペン)左胸審判資格取得時にJFAから交付
リスペクトワッペン右腕JFA STOREで購入
    >ライセンスワッペンは公式戦での左胸着用が義務>リスペクトワッペンは右腕に装着する>2種類のワッペンは装着位置も入手方法も異なる

ライセンスワッペンの正しい付け方

ライセンスワッペンを審判服に付ける方法は、ユニフォームの仕様とワッペンケースを使うかどうかで変わります。自分の審判服の状態を確認してから、適切な方法を選ぶとよいでしょう。

マジックテープ付きユニフォームの場合

多くの審判服には、左胸にマジックテープのループ面(フワフワした柔らかい面)があらかじめ縫い付けられています。この場合は、ワッペン側にフック面(ザラザラした面)を合わせるだけで装着できます。

ワッペンを直接貼り付ける方法(裸付け)もありますが、ワッペンが汗や汚れで傷みやすくなります。透明のワッペンケースを使うと、ワッペンを保護しながらマジックテープで着脱できるため、長く清潔に使えます。

ケースを使う手順はシンプルです。ワッペンをケースに収め、ケース裏のフック面をユニフォームのループ面に合わせて押し付けるだけです。着脱が簡単なので、洗濯のたびに外す手間も少なく済みます。

マジックテープがないユニフォームの場合

審判服のモデルによっては、あらかじめマジックテープが付いていないものもあります。この場合は、自分でマジックテープを縫い付けるか、両面テープで固定する方法があります。

縫い付けによる加工は手間がかかりますが、一度縫い付けてしまえば長期間安定して使えます。両面テープは手軽に対応できますが、雨や汗で粘着力が落ちて途中で剥がれることがあります。公式戦では縫い付け加工のほうが安心です。

市販のマジックテープ(面ファスナー)はホームセンターや手芸店で入手できます。縫い代が取れる幅のループ面を用意し、ユニフォームの左胸の所定位置に手縫いまたはミシンで縫い付けます。

安全ピンでの固定はなぜNGなのか

安全ピンによる固定は、見た目の問題だけでなく安全面から避けるべき方法です。試合中に安全ピンが外れた場合、ピンの先端が自分や選手に刺さる危険があります。

少年少女サッカーでは選手と審判の距離が近く、接触する場面もあります。ピンによるケガのリスクを考えると、マジックテープやワッペンケースを使った固定方法を選ぶのが適切です。

ワッペンの正しい付け方ポイント
・ライセンスワッペンは左胸のマジックテープに固定する
・透明ワッペンケースを使うと保護・着脱がしやすい
・安全ピンは外れたときのケガのリスクがあるため使用しない
・マジックテープがないユニフォームは縫い付け加工が安心
    >マジックテープ付きユニフォームならケースを使って貼り付けるだけ>マジックテープがない場合は縫い付けか両面テープで対応する>安全ピンは安全上の理由から使用しない>ケースを使うとワッペンの保護と着脱がスムーズになる

リスペクトワッペンの付け方と位置の注意点

リスペクトワッペンはライセンスワッペンと混同されやすいですが、装着位置が異なります。右腕への装着が原則で、付け方の手順はライセンスワッペンと共通する部分が多いです。

右腕への装着が原則

リスペクトワッペンの装着位置は右腕です。審判服の右腕にマジックテープのループ面がある場合は、ライセンスワッペンと同様にケースに入れてマジックテープで固定します。

旧モデルの審判服の中には、左腕にマジックテープが付いているものもありますが、現行の規定ではリスペクトワッペンは右腕に付けます。古いモデルの審判服を使用している場合は、右腕側に追加でマジックテープを縫い付ける対応が必要になることがあります。

右腕の正確な位置については、審判服のモデルや大会の運用によって違いが出ることがあります。所属チームや都道府県協会の案内を確認しておくと安心です。

ケースはライセンス用・リスペクト用で別が便利

少年少女サッカーで審判ワッペンの装着や試合準備を表すイメージ画像

市販のワッペンケースにはライセンスワッペン用とリスペクトワッペン用の2種類があります。それぞれのワッペンのサイズに合ったケースを選ぶと、ズレや破損を防げます。

どちらのケースもマジックテープ式で着脱できるタイプが主流です。FINTAなどのブランドからワッペンガードとして販売されており、サッカー専門店やオンラインショップで購入できます。

審判を始めたばかりの方には、ワッペンケース・カード類・トスコインなどがセットになったスターターキットも選択肢になります。何をそろえればよいか迷う場合は、スターターキットから入ると一式まとめて準備できます。

古いユニフォームの左腕マジックテープ問題への対処

審判服の旧モデルには左腕にマジックテープが付いているものがあり、現行の「リスペクトワッペンは右腕」というルールとズレが生じることがあります。この場合は、右腕の適切な位置に別途マジックテープを縫い付ける方法で対応します。

縫い付け作業が難しい場合は、手芸専門店に依頼することもできます。費用は数百円程度が目安ですが、店舗によって異なります。大会前に余裕をもって対応しておくとよいでしょう。

リスペクトワッペンの装着チェックポイント
・装着位置は右腕(左腕ではない)
・旧モデルの審判服では右腕への縫い付け加工が必要な場合がある
・ライセンス用・リスペクト用で別々のケースを使うとズレが防げる
    >リスペクトワッペンは右腕が正しい位置>旧モデルの審判服では右腕側へのマジックテープ追加が必要な場合がある>専用ケースを使い分けると管理しやすい>大会前に装着位置を確認し、早めに準備しておくとよい

ワッペンケースの選び方と活用法

ワッペンケースはワッペンを保護しながら着脱を容易にするアイテムです。種類が複数あるため、どれを選ぶかで使い勝手が変わります。選ぶ際のポイントと活用場面を整理します。

透明ケースを選ぶメリット

ワッペンケースには不透明タイプと透明タイプがあります。透明タイプはケースに入れた状態でもワッペンの色や種別を外から確認でき、試合前の準備ミスを防ぎやすいです。

また、透明ケースはワッペンの汚れや汗による劣化を防ぎます。審判歴が長い方の中には、同じ透明ケースを10年以上使い続けているケースも珍しくなく、耐久性は十分あります。価格は700円〜900円前後が目安です。

ケースを洗濯する際は、中のワッペンを取り出してからケースをぬるま湯で手洗いし、自然乾燥させるのが基本です。ケースを付けたままユニフォームを洗濯機に入れると、マジックテープが他の衣類に引っかかる原因になります。

初心者はスターターキットが便利

審判を初めて担当する方の場合、ワッペンケース単体よりもスターターキットを選ぶと効率的に準備できます。スターターキットには通常、ワッペンケース・イエローカード・レッドカード・トスコイン・試合記録用メモ・鉛筆・ホイッスルが含まれています。

何を用意すればよいかわからない段階では、一式そろったセットを入手してから必要に応じて個別アイテムに買い替えるという方法が無理がありません。ホイッスルについては音色や素材の好みがあるため、後から自分の好みで選び直す審判も多いです。

スターターキットはサッカー専門店(KAMOなど)やAmazonなどのオンラインショップで取り扱いがあります。価格帯はセットの内容によって異なるため、内容物を確認してから選ぶとよいでしょう。

ケースを使わない場合の注意点

ワッペンを裸のままマジックテープで直接貼り付ける方法(裸付け)は、準備の手間を省けますが、ワッペン自体が汚れや汗で傷みやすくなります。特に夏場の試合では、汗でワッペンがシナシナになることがあります。

裸付けを選ぶ場合でも、試合後は必ずワッペンを外し、ユニフォームとは別に保管するようにしましょう。ユニフォームをそのまま洗濯機に入れると、ワッペンが変形したり色落ちする可能性があります。

ケース選びの基本ポイント
・初心者はスターターキット(ケース+カード類セット)が準備しやすい
・透明ケースはワッペンの確認・保護の両方に対応できる
・洗濯時はケースを外してからユニフォームを洗う
    >透明ケースはワッペンを保護しながら見た目も確認しやすい>初心者にはスターターキットが一式準備できて便利>裸付けの場合は試合後すぐに外して別保管する>洗濯時はケースを外してから行う

ワッペンを紛失したときの対応と再発行手順

審判ワッペンを紛失してしまった場合、ライセンスワッペンとリスペクトワッペンでは対応方法が異なります。どちらのケースでも慌てずに正しい手続きをとれるよう、流れを整理しておきます。

ライセンスワッペンはJFA「Kickoff」から再発行申請

ライセンスワッペンを紛失した場合は、JFAのWEB登録システム「Kickoff」から再発行申請を行います。申請には手数料が必要で、発行から手元に届くまでに一定の日数がかかります。公式戦の前に気づいた場合は、早めに申請手続きをするとよいでしょう。

手数料や手続きの詳細については、JFAの「Kickoff」サービスページまたは所属する都道府県サッカー協会の案内ページでご確認ください。運用や費用は変更になる場合があります。

なお、ワッペンケースを日常的に使っていると、試合後に外してケースごと保管する習慣がつき、紛失のリスクを減らせます。試合バッグの中に専用のポケットや小袋を用意しておくと管理しやすいです。

リスペクトワッペンはJFA STOREで購入

リスペクトワッペンを紛失した場合は、JFA STOREでオンライン購入できます。ライセンスワッペンとは異なり、再発行申請は不要で、注文から数日で手元に届きます。

JFA STOREの購入ページはJFA公式サイト(jfa.jp)からアクセスできます。最新の在庫状況や送料については、JFA STOREの各商品ページでご確認ください。

紛失を防ぐための日常管理

ワッペンは小さなアイテムのため、試合後の片付けの際に他の道具に混じって行方不明になりやすいです。試合終了後はすぐに専用の小袋やケースに収め、道具袋の決まったポケットに入れる習慣をつけると管理しやすくなります。

ミニQ&A

Q:試合当日にワッペンを忘れてきた場合はどうすればよいですか?
A:担当する大会の運営担当者または主催者に状況を伝えてください。練習試合や非公式戦では運用が柔軟なこともありますが、公式戦では着用義務があるため、所属協会へ相談するのが適切です。

Q:ワッペンの汚れが気になる場合、洗うことはできますか?
A:ワッペンの素材によって異なります。ぬるま湯で優しく手洗いし、形が崩れないよう自然乾燥させるのが基本です。洗濯機への投入は変形の原因になります。

    >ライセンスワッペンはJFA「Kickoff」から再発行申請(有料)>リスペクトワッペンはJFA STOREで購入可能>最新の手数料・手順はJFA公式サイトで確認する>日常的にケースで管理し専用の収納場所を決めておくと紛失しにくい

まとめ

審判ワッペンの付け方は、ライセンスワッペンを左胸、リスペクトワッペンを右腕に装着するというのが基本です。ユニフォームのマジックテープ有無によって方法が変わりますが、透明のワッペンケースを使うと保護・着脱の両方がスムーズになります。

まずはユニフォームの左胸にマジックテープのループ面があるかどうかを確認し、なければ縫い付け加工を準備しておくことから始めてみてください。

試合前の準備がしっかりできていると、審判として自信を持ってピッチに立てます。初めての方もこの記事の内容を参考に、一つずつ確認しながら準備を整えてみてください。

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